設立の趣旨・方針・シンボルマーク
設立の趣旨
本研究科は、弘前大学、岩手大学並びに山形大学の3大学院農学研究科(修士課程)の教員組織、研究設備および施設の連合により設立された。各大学は、それぞれ教育と研究活動の両面において特色を備えている。
本研究科の設置の目的は、我が国の北部に位置する各構成大学の特色を生かした教育と研究体制を整えることによって、生物生産科学、生物資源科学、地球環境創生学に関する先端的・学際的諸研究を推進することである。これらの研究及びゼミナール等を通じて、高度の専門的能力と豊かな学識を備えた研究者・技術者を養成し、我が国の学術研究の進歩と関連産業並びに社会の発展に寄与するものである。
また、本研究科は、学術の国際交流を積極的に進める体制を作り、最近著しく増加している外国人留学生の受け入れについて、積極的に応じている。
アドミッションポリシー
1.人材育成目的
連合農学研究科は、構成大学と連携大学院、他連合農学研究科、海外の大学との協力による層の厚い教育体制により、寒冷圏農学分野における高度な専門知識に加え、各地域に根差した課題を発見し、グローバルな視点で捉え、探求することができる能力を修得させることにより、国際水準を目指す先端的な研究を展開できる研究者、農学分野に高い関心と豊かな知識を持った大学教員や、柔軟な課題探求能力を備えた高度専門職業人を養成することを目的としています。
2.入学者に求める資質
①知識・技能・理解
- これまでの学術的活動経験により培われた各専門領域における基礎学力を有する人
②思考力・判断力・表現力
- 科学英語の能力を高めながら、海外への研究発信、研究交流に関心を持っている人
- 自らの得た知識や研究成果について、一般の人々に対してもわかりやすく伝え普及する能力を高めたいと考えている人
③関心・意欲
- 高度な専門知識に基づく研究活動を行うだけでなく、寒冷圏農学に関する幅広い知識の修得と地域課題に、意欲的に取り組める人
④主体性・協働性
- 世界の幅広い分野の研究者・技術者との交流・コミュニケーションを積極的に行う意欲のある人
3.入学前に修得しておくことを期待する内容
大学院において専門的な学術研究に従事していくため、農学に関する基礎的な知識を修得していること。
4.入学者選抜の基本方針
一般入試・社会人入試・渡日前入試・デュアル・ディグリー入試
口頭試問で「知識・技能・理解」「思考力・判断力・表現力」「関心・意欲」「主体性・協働性」を評価し、出願書類では「知識・技能・理解」「関心・意欲」を中心に総合的に評価する。
入学者選抜試験の検査方法と評価要素
知識・技能・理解 | 思考力・判断力・表現力 | 関心・意欲 | 主体性・ 協働性 | |
---|---|---|---|---|
口頭試問 | ○ | ○ | ○ | ○ |
出願書類 | ○ | ○ |
5.専攻のアドミッション・ポリシー
①生物生産科学専攻
生物生産科学専攻では、農業生物及び有用な生物資源の生産技術の開発及びその生理・生態や遺伝子資源に関する知識や能力を修得させることにより,高度な課題と技術を探求し,展開できる能力を備えた人材を養成します。このような観点から、本専攻では、次のような能力・資質を備えた入学者を求めています。
(ア)学術的思考力:植物生産学分野、動物生産学分野、生物生体制御学分野の学術の発展に寄与する研究に従事し、自立して研究に取り組める人
(イ)研究遂行力:植物生産学分野、動物生産学分野、生物生体制御学分野の研究に必要となる基礎知識を備え、高度な専門知識の修得や様々な方法論による問題解決に意欲的な人
(ウ)コミュニケーション力:グローバルな視点を持ち、異分野、異世代、異国の人々と信頼関係を築きながら相互理解を深めるためのコミュニケーション能力を身につけることに意欲的な人。研究者・専門家だけでなく、地域の農業関係者や学部学生、一般市民に対しても自らの専門分野の研究について、わかりやすく伝え普及する能力を付けたいと考えている人。
(エ)研究成果発信力:研究成果をとりまとめ、研究論文等の形で国内外に公表したいと考えている人
②生物資源科学専攻
生物資源科学専攻では、有用生物資源や農業生物の機能や遺伝子及び生産環境の制御に関する基礎、並びにその生物機能の利用や生産技術の開発、食品への応用についての知識や能力を修得させることにより、バイオサイエンス分野の専門家として問題解決型の卓越した研究能力と幅広い見識を備えた人材を養成します。このような観点から、本専攻では、次のような能力・資質を備えた入学者を求めています。
(ア)学術的思考力:生物分子機能学分野、ゲノム・細胞システム学分野、食品科学分野の学術の発展に寄与する研究に従事し、自立して研究に取り組める人
(イ)研究遂行力:生物分子機能学分野、ゲノム・細胞システム学分野、食品科学分野の研究に必要となる基礎知識を備え、高度な専門知識の修得や様々な方法論による問題解決に意欲的な人
(ウ)コミュニケーション力:グローバルな視点を持ち、異分野、異世代、異国の人々と信頼関係を築きながら相互理解を深めるためのコミュニケーション能力を身につけることに意欲的な人。研究者・専門家だけでなく、地域の農業関係者や学部学生、一般市民に対しても自らの専門分野の研究について、わかりやすく伝え普及する能力を付けたいと考えている人。
(エ)研究成果発信力:研究成果をとりまとめ、研究論文等の形で国内外に公表したいと考えている人
③地域環境創生学専攻
地域環境創生学専攻では、生物資源の持続的な利用に関する環境要因の解明や地域資源の利活用に関する知識や能力を修得させることにより、一次産業を取り巻く環境,農山漁村の振興等に関わる技術者や地域リーダー等、持続可能な地域の環境創生の専門家となりうる高度で知的な素養のある人材を養成します。このような観点から、本専攻では、次のような能力・資質を備えた入学者を求めています。
(ア)学術的思考力:地域資源・環境経済学分野、地域環境工学分野、地域資源・環境管理学分野の学術の発展に寄与する研究に従事し、自立して研究に取り組める人
(イ)研究遂行力:地域資源・環境経済学分野、地域環境工学分野、地域資源・環境管理学分野の研究に必要となる基礎知識を備え、高度な専門知識の修得や様々な方法論による問題解決に意欲的な人
(ウ)コミュニケーション力:グローバルな視点を持ち、異分野、異世代、異国の人々と信頼関係を築きながら相互理解を深めるためのコミュニケーション能力を身につけることに意欲的な人。研究者・専門家だけでなく、地域の農業関係者や学部学生、一般市民に対しても自らの専門分野の研究について、わかりやすく伝え普及する能力を付けたいと考えている人。
(エ)研究成果発信力:研究成果をとりまとめ、研究論文等の形で国内外に公表したいと考えている人
カリキュラムポリシー
岩手大学大学院連合農学研究科(博士課程)では、学位授与の方針に示した人材の育成を図るため、次の該当する知識・能力の向上を目的とした科目を設けてカリキュラムを編成している。
1.自律的研究遂行能力
農学とその周辺分野に関わる専門分野で学術の発展に寄与する研究を自立して遂行できる基礎的能力を育成する科目として「専攻別特別研究」及び「専攻別特別演習」を設ける。
2.幅広い専門的知識
学際的な視野で知識を育成するため、異なる分野の研究内容に触れられる講義として、構成3大学の教員による「生物生産科学特論」、「生物資源科学特論」、「地域環境創生学特論」、東北の地域性に焦点を当てた学修を行う「東北農学セミナー」、全国6つの連合農学研究科の共同による講義として、「農学特別講義(英語)」、「農学特別講義(日本語)」を設ける。
3.コミュニケーション力
幅広い分野の研究者・技術者との交流を通じて異分野、異世代、異国の人々と信頼関係を築きながら相互理解を深めるためのコミュニケーション能力「研究適応力」を育成するため、英語による研究発信力を育成する「科学英語」、構成3大学の学生(日本人進学者、留学生、社会人学生)が合宿形式で地域の課題を探求するワークショップ等を行いながらコミュニケーション能力を磨く「科学コミュニケーション」、自らの専門分野と異なる他機関における研究環境に入って学ぶ「研究インターンシップ」、とりまとめた研究成果を海外に発信する能力を育成するため、事前・事後指導を伴った国際研究集会等での英語による発表を位置づけた科目として、「国際学会コミュニケーション」を設ける。
4.国際的情報発信力
とりまとめた研究成果を海外に発信する能力を育成するため、事前・事後指導を伴った国際研究集会等での英語による発表を位置づけた科目として、「国際学会コミュニケーション」を設ける。
5.教育普及能力
専門家だけでなく、学部学生や一般市民に対しても自らの専門分野の研究について、わかりやすく伝え普及する科学普及能力を育成するための科目として、一般学生には「教育研究指導」を、社会人学生には「社会人特別演習」を設ける。
成績評価
成績評価は、 大学院成績評価基準に基づき行い、試験、レポート、研究報告、論文及び平常の成績等により成績を判定する。
ディプロマポリシー
岩手大学大学院連合農学研究科(博士課程)では、修士課程または入学前の学術的活動経験により培われた各専門領域における基礎的知識をベースに、寒冷圏である東北地方に位置する農学系の博士課程大学院として、次に該当する知識・能力を有する者に学位を授与する。
1.研究遂行力:
農学とその周辺分野に関わる専門分野で、学術の発展に寄与する研究に従事し、自立して研究を遂行できる。
2.学際的思考力:
幅広い分野の研究者・技術者・地域社会との交流を通じて学際的な視野で知識を修得することができる。
3.異文化コミュニケーション力:
グローバルな視野を持ち、異分野、異世代、異国の人々と信頼関係を築きながら相互理解を深めるためのコミュニケーションを図ることができる。
4.研究成果発進力:
研究成果をとりまとめ、研究論文等の形で広く国内外に公表することができる。
5.科学普及能力:
研究者・専門家だけでなく、地域の農業関係者や学部学生、一般市民に対しても自らの専門分野の研究について、わかりやすく伝え普及することができる。
学位審査基準
岩手大学大学院連合農学研究科博士学位論文審査基準
平成25年11月29日岩手大学大学院連合農学研究科代議員会了承
(審査体制)
学位論文の審査は,正1名及び副3名以上の審査委員の合議で行う。
(評価項目)
1.研究主題(テーマ)の意義
論文で扱う問題設定が,農学関連分野の研究蓄積を踏まえて明確に示され,新規性,独創性を持つ学術論文としての意義が認められるか。
2.先行研究の理解と提示
研究主題の探求に際して利用した資料や文献について,正確な読解や的確な評価が行われているか。また,論旨を展開するうえで適切に言及されているか。
3.学位論文の基礎となる主論文の公表
岩手大学大学院連合農学研究科の「学位論文審査等に関する細則」に定められた「学位論文の基礎となる学会誌等に発表された学術論文(主論文)」1編以上の内容が,提出された論文の中に含まれているか。
4.研究方法の妥当性
研究主題探求のために採用された,実験や調査あるいは資料収集などの研究方法は適切か。
とくに研究倫理面や研究遂行上の安全性に配慮した研究方法が採られているか。
5.論証方法や結論の妥当性
問題設定から結論にいたる論旨は,明確で実証的かつ論理的に展開されているか。
6.論文の形式・体裁
語句の使い方や文章表現は的確か。文献等の引用や図表の提示等論文としての体裁が整っているか。
(評価基準)
上記1~6の評価項目すべてを満たすものを学位論文として認める。
人材育成目的並びに学生に修得させる知識・能力
連合農学研究科は、構成大学と連携大学院、他連合農学研究科、海外の大学との協力による層の厚い教育体制により、寒冷圏農学分野における高度な専門知識を修得させることにより、国際水準を目指す先端的な研究を展開できる研究者、農学分野に高い関心と豊かな知識を持った大学教員や、柔軟な課題探究能力を備えた高度専門職業人を養成することを目的とする。
生物生産科学専攻 | 農業生物及び有用な生物資源の生産技術の開発及びその生理・生態や遺伝子資源に関する知識や能力を修得させることにより、高度な課題と技術を探求し、展開できる能力を備えた人材を養成する。 |
---|---|
生物資源科学専攻 | 有用生物資源や農業生物の機能や遺伝子及び生産環境の制御に関する基礎、並びにその生物機能の利用や生産技術の開発、食品への応用についての知識や能力を修得させることにより、バイオサイエンス分野の専門家として問題解決型の卓越した研究能力と幅広い見識を備えた人材を養成する。 |
地域環境創生学専攻 | 生物資源の持続的な利用に関する環境要因の解明や地域資源の利活用に関する知識や能力を修得させることにより、一次産業を取り巻く環境、農山漁村の振興等に関わる技術者や地域リーダー等、持続可能な地域の環境創生の専門家となりうる高度で知的な素養のある人材を養成する。 |
スタッフ
○代議員名簿(代議員任期:2024.4.1~2026.3.31)
専 攻 等 | 連 合 講 座 | 所属 | 氏 名 |
---|---|---|---|
研究科長(2024.4.1~2025.3.31) | 岩手 | 木村 賢一 | |
研究科長補佐(2024.4.1~2026.3.31) | 岩手 | 原科 幸爾 | |
生物生産科学 | 植物生産学 | 岩手 | 立澤 文見 |
動物生産学 | 山形 | 堀口 健一 | |
生物生態制御学 | 弘前 | 田中 和明 | |
生物資源科学 | 生物分子機能学 | 山形 | 塩野 義人 |
ゲノム・細胞システム学 | 岩手 | RAHMAN,Abidur | |
食品科学 | 弘前 | 中島 昌 | |
地域環境創生学 | 地域資源・環境経済学 | 山形 | 藤科 智海 |
地域環境工学 | 弘前 | 張 樹槐 | |
地域資源・環境管理学 | 岩手 | 真坂 一彦 |
○連合農学研究科事務室(連合大学院グループ)
履修相談・学務関係 | 019-621-6249 rendai2@iwate-u.ac.jp |
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教員資格・予算・学位審査関係 | 019-621-6247 rendai@iwate-u.ac.jp |
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