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岩手大学大学院連合農学研究科

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岩手連大生のための相談窓口
 
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岩手連大生の紹介

生物生産科学専攻 生物制御学連合講座 (帯広畜産大学配属)
斉 佳鶴玲 さん

 
生物生産科学専攻
生物制御学連合講座
斉 佳鶴玲 さん

岩手連大に入ったきっかけ

私は2011年11月、中国から日本へ留学しました。修士課程を帯広畜産大学で過ごし、岩手大学連合農学研究科に進学しました。岩手連大では、独特なプロジェクトがあります。例えば、インターンシップを参加して科学英語の能力を高め、海外へ研究成果の発信・研究交流できます。私はこの制度を利用して、カナダ・サスカチュワン大学でのインターンシップに参加して、有意義な研究生活を過ごしました。また、科学コミュニケーションでは、自らの得た知識や研究成果について、違う分野の人々に対してもわかりやすく自分の考え伝えする能力を形成できます。このような連大の独特なプロジェクトについて、興味があったことが、連大を選択する大きな理由となったと思います。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

私はBacillus thuringiensisを用いてトマトに寄生するサツマイモネコブセンチュウとトマト萎調病の組み合わせで生じる複合病の生物防除について研究をしています。B. thuringiensisは現在世界で一番使われている効果的な微生物殺虫剤です。本研究では、B. thuringiensisの殺虫効果だけではなく、植物の病害と植物寄生性線虫を抑制する生物防除資材としての可能性を探索しています。

今後の展望・目標

今後、圃場実験の実施を行い、B. thuringiensisの植物促進効果、病気抑制効果と殺線虫効果の作用機作のメカニズムの解明に取り組んでしたいと思います。また、これらの製剤の製品化・実用化を目指します。BT剤は植物の病気、線虫の被害、害虫を同時に防除できると考えられ、最終的に環境負荷を軽減、食品安全性を守る、生産量増加に寄与できる可能性があると思います。

(2016.6)


 

生物資源科学専攻 生物資源利用学連合講座 (岩手大学配属)
佐藤 友紀 さん

 
生物資源科学専攻
生物資源利用学連合講座
佐藤 友紀 さん

岩手連大に入ったきっかけ

修士号を岩手大学で取得した後、一旦は大手食品メーカーに技術系総合職として就職しました。その後間もなく、自分が人並み以上に研究に関心を持っていることに気付き、もっと研究がしたい、基礎研究のスキルを活かす仕事がしたいと思い、進学に踏み切りました。また、「一生に一度の人生だから、自分がやりたいと思うことをやってみなさい」という家族の後押しがあったのも理由の1つです。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

「サルコペニア(sarcopenia)」と呼ばれる「老化に伴う筋肉の減少」を食品成分の摂取で予防できないか、という研究を行っています。通常、筋肉はタンパク質の合成と分解のバランスが保たれることで維持されています。ところが、老化が進行するとそのバランスが崩れてしまい、筋肉は衰えてしまいます。私は、筋肉タンパク質の「分解」を制御するアミノ酸に着目し、筋肉のモデルになる培養細胞や老化モデル動物などを用いてサルコペニアの予防に役立てられないか検証しています。

今後の展望・目標

私が専門としている「栄養化学」という分野は、研究成果を身近な人の1番近くで役立てられる可能性を秘めています。例えば、特定保健用食品や病院の栄養剤などがその一例です。そのため、食品の機能性を評価する上でも、どのような製品として応用可能なのか、安全性に問題はないか、社会的ニーズはあるか、といった点も俯瞰できる研究者・技術者になりたいと考えています。

(2016.6)


 

生物資源科学専攻 生物資源利用学連合講座 (岩手大学配属)
辻村 舞子 さん

 
生物資源科学専攻
生物資源利用学連合講座
辻村 舞子 さん

岩手連大に入ったきっかけ

 大学の学部および修士課程では、岩手大学で森林科学や林産学についての勉強をしていました。実験を始めたばかりのころは失敗の連続でしたが、徐々に結果がまとまってくると、もう少し研究を続けてみたいという思いが強くなり、博士課程への進学を考えるようになりました。構成大学に所属する先生方より手厚い指導を受けられること、岩手連大ならではのユニークな講義カリキュラムがあること、学生のサポート体制が充実していること、さらには岩手連大の先輩方より大学院の様子について色々とお話を伺う機会に恵まれたこと、が決め手となり、岩手連大へ進学しました。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

合板製造工場では、臭気対策として、スギ材の乾燥時に排出される水蒸気の冷却回収を行っていますが、その際に粘着性の物質(以下、タール様物質)が生じます。このタール様物質中にはスギ材由来の有用成分が豊富に含まれているのですが、工場稼働の為のエネルギー源として焼却処理されているのが現状です。私の所属する森林資源化学研究室では、新規な蒸留法である「加溶媒蒸留法」および各種クロマトグラフィー操作により、タール様物質中に含まれる有用成分を分離精製することに成功しています。博士課程では、分離精製したいくつかの有用成分を対象に、抗菌活性試験、抗酸化活性試験などを行っています。複数の生理活性試験を実施することで、有用成分の持つ生理機能について多面的に評価することを目的としています。

今後の展望・目標

スギ林をはじめとする日本の森林は資源として充実し、国内では国産材利用推進の傾向が高まってきています。そのような現状に対し、私はこれまで、資源の有効活用や新規な用途開発に貢献したいという思いから、日々試行錯誤を重ねてきました。博士課程で取り組んだ研究が、最終的に、スギ材およびタール様物質に新たな付加価値を付与し、更なる有効活用法を見出すことにつながればと考えています。

(2016.6)


 

寒冷圏生命システム学専攻 熱・生命システム学連合講座 (岩手大学配属)
梅川 結 さん

 
寒冷圏生命システム学専攻
熱・生命システム学連合講座
梅川 結 さん

岩手連大に入ったきっかけ

 岩手大の学部生として研究室に所属して以来、一貫してある大きなテーマを掲げ研究を行っていく中で、少しずつ何か重要なものを見出している実感がありました。ただ研究者としてやっていく自信は無く、修士課程において就職活動も経験しましたが、むしろそれを通じて「自分の目で、手で物事の真理を追求できる」研究に強い魅力を感じていたことに気づきました。また、自身が行ってきた研究を完遂したいという思いも強かったことから、博士課程進学を選択しました。背中を押してくれた指導教員の先生の存在も大きいです。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

発熱植物における恒温性メカニズムに関する研究を行っています。一般に、植物の体温は外気温と共に変動しますが、ある種の植物は熱を生み出すことで、種によっては数十℃、外気温より高い体温を示します。さらに興味深いのが、発熱植物の中には、外気温変動に関わらず体温を一定に維持できる、私達人間のような恒温性を示すものが存在することです。脳や神経系を持たない植物において、その恒温性がどのような仕組みにより達成されるのか、それを明らかにすることが、私の目標です。

今後の展望・目標

現在までに、恒温性を示す発熱植物の一つであるザゼンソウについて、恒温性メカニズムの理論を提示することができました。今後は生物学のみならず、化学および物理学の視点を含めて、複合的なアプローチによりその理論を深く追求し、理解していきたいと考えています。
これまでの博士課程での研究を通じて、新たに得られた事実を丁寧に考察することや、それを論理的かつ的確に評価し、伝える能力が少しずつ身についてきたように思います。今後も自分の研究者としての理想に近づけるよう努力していくとともに、将来的には、ミクロ・マクロな視点を柔軟に使いわけ、かつ多角的な視野で真実を見抜くことができる人間、そして自分が面白いと思うことを、面白いと伝えられる人間になりたいです。

(2016.6)


 

生物環境科学専攻 地域環境工学連合講座 (帯広畜産大学配属) ※2016年3月修了
藤本 与 さん

 
生物環境科学専攻
地域環境工学連合講座
藤本 与 さん

岩手連大に入ったきっかけ

大学時代は自動制御に興味があり工業系の大学でロボット工学を専攻していましたが、大学で学んだ技術を異なる分野に応用して貢献したいと思う気持ちが強くなり、故郷にある帯広畜産大学の修士課程で農学を学びました。研究を進める中で岩手連大の先輩や指導教員の勧めもあり、さらに自分の研究を突き進めたいと思うようになりました。また、特色ある各構成大学の教員と研究を進めていく岩手連大のカリキュラムに魅力を感じたことも博士課程への入学を決意した理由です。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

私は大型トラクタや作業機を対象にクラウドシステムを用いた農作業情報の活用について研究しています。私達の身の回りにある情報通信技術を用いてトラクタの作業データを記録して作業効率を向上に役立てたいと考えています。特に、農薬を散布する防除作業を可視化するシステムの開発に力を入れており、トラクタに取り付けた独自開発のフィールドコンピュータや様々なセンサから日々の作業データを取得し、農薬の散布分布を予測するソフトウェアを作成しています。

今後の展望・目標

大型トラクタをいかに効率良く運用していくかが今後の大規模農業に求められると感じているので、実際に求められている農業従事者の要求や日本よりも規模の大きい海外の農業機械を参考にしながら日本独自の農業クラウドシステムを開発して世界に発信できるような研究者になることを目標としています。

(2015.6)


 

生物資源科学専攻 生物資源利用学連合講座 (岩手大学配属)
上杉 祥太 さん

 
生物資源科学専攻
生物資源利用学連合講座
上杉 祥太さん

岩手連大に入ったきっかけ

所属する天然物生化学研究室では、久慈産琥珀に含まれる新規の抗アレルギー物質や、山菜のシドケ(モミジガサ)に含まれる抗がん物質などの研究に取り組んでおり、私の地元でもある岩手県の魅力を研究の立場で世界に発信する過程に触れたことで、研究の魅力と可能性を感じました。地道な実験・議論を重ね、試行錯誤しながら答えを探していく過程はもちろん苦労することも多いですが、新たな発見は大きな喜びと自信につながり、研究の道に進むことを決意しました。そこで、これまでの研究を継続してより理解を深めるために、岩手連大に進学しました。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

私たちの身の回りに存在する天然資源(植物や微生物など)は、抗がん剤、免疫抑制剤などの医薬品や、細胞機能を調節するバイオプローブを生み出し、病気の治療や生命現象の解明に大きく貢献してきました。天然資源由来の化合物は、化学構造の多様性に富みユニークな機能性を示すことが期待され、その作用機序を解明することは医薬品やバイオプローブとしての利用につながる極めて重要なプロセスです。私たちは天然資源からそのような低分子生物活性物質を探索し、土の中にいる「放線菌」や植物と共生する「植物内生糸状菌」から単離した化合物が、強力な抗がん作用を示すことを見出しました。そこで現在は、これらの物質が細胞内で結合するタンパク質などの標的分子の探索研究を通して、がん細胞に対して効果を示す分子メカニズムを解析しています。

今後の展望・目標

これまで、研究室の様々な研究テーマに携わり、生物活性物質によって引き起こされる多様な現象のメカニズム解析に取り組んできました。この研究は、私の専門であるケミカルバイオロジーでは「謎解き」とも呼ばれ、多くの実験から証拠を蓄積していき、作用機序の正体を明らかにしていきます。そのため、サイエンスの本質をしっかりと見極め、世界中にまだ数多く眠っている「謎」をケミカルバイオロジーで一つ一つ解き明かしていきたいと思っています。そして、研究の楽しさを仲間と共有しながら、社会にも夢を与える研究を発信・共有していきたいと考えています。

(2015.6)


 

生物資源科学専攻 ゲノム工学連合講座 (岩手大学配属)
小澤 傑 さん

 
生物資源科学専攻
ゲノム工学連合講座
小澤 傑さん

岩手連大に入ったきっかけ

学部生から岩手大学の植物育種学研究室で同じ研究を続けてきたので、このまま研究を行うため、進学しました。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

私は、ダイズの初期生育時のjuvenile-adult相転換について研究を行っています。ダイズは世界的に重要な作物ですが、初期生育の遺伝的な研究、特にjuvenile-adult相転換に関する報告は1報しかありません。そこで、ダイズのjuvenile-adult相転換にはどのような遺伝子が関わり、それに伴いどのように形態が変化するのかを解析しています。

今後の展望・目標

未解明なダイズのjuvenile-adult相転換に関わる因子を明らかにするのが目標です。また、ダイズなどの農業的に価値のある植物種にとって、juvenile-adult相転換に関する形態、遺伝子の研究は、初期生育や開花といった農業形質に関連しており、間接的に収量増加につながることが考えられます。このことは、育種的に大きな意味を持ち、選抜マーカーなどに利用することで収量増加等に対する効率的な選抜育種を可能にできると期待されます。

(2015.6)


 

生物生産科学専攻 生物制御学連合講座 (弘前大学配属)
橋本 陽 さん

 
生物生産科学専攻
生物制御学連合講座
橋本 陽さん

岩手連大に入ったきっかけ

連合大学院の特徴の一つには複数の大学から構成されているシステムがあります。私は岩手連大に入学することで専攻分野にとどまらず、広い分野から知識を身に着けることができると思いました。入学しての感想は、予想通りでした。研究発表を通じて様々な分野の先生からアドバイスをいただき、視野が広がったと思っています。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

私の研究材料はいわゆる「カビ」で、学術的には『子のう菌類』と呼んでいる分類群を扱っています。これら子のう菌類はその生活環の中に有性世代と無性世代でそれぞれ異なる形態をもつ特徴があります。子のう菌類の分類体系は伝統的に有性世代に基づき構築されてきました。ところが本当は2つある世代のうちの片方だけでシステムを構築している点では不完全であるといえます。そこで私は「科」にフォーカスを当てて従来の科を両世代に基づき特徴付けることで従前のシステムを再構築する研究をしています。

今後の展望・目標

菌類は150万種いるうちの9%ほどしか発見されていないといわれています。我が国に眠れる未知の菌類の多様性を明らかにしつつ、両世代により今まで見出されてこなかった科を多様な視点から明らかにしていきたいと考えています。

(2015.6)


 

寒冷圏生命システム学専攻 熱・生命システム学連合講座 (岩手大学配属)※2015年9月修了
小野寺 望 さん

 
寒冷圏生命システム学専攻
熱・生命システム学連合講座
小野寺 望 さん

岩手連大に入ったきっかけ

大学進学時は、博士後期課程どころか、修士課程にも進学しようとは思っていませんでした。しかし、荒木研究室にて行っていた卒業研究において不思議な、かつ非常に興味深い現象を発見し、見つけた現象にどのような生物学的意義があるのかを突き詰めたい、と思うようになりました。未知の現象を発見しそれを解析していくプロセスは、苦労も多いものの非常に楽しく、生命の奥深さを追求したいと強く思い、最終的に博士後期課程への進学を決めました。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

私は現在、ニワトリ胚の脳を用いて神経軸索に存在する転写因子のmRNAについての研究をしています。従来、神経細胞において翻訳は細胞体と樹状突起で起こり、軸索では起こらないとされていましたが、近年、軸策にも数種類の転写因子mRNAが存在し、その一部は局所的翻訳されていることが報告されています。通常、転写因子は核やその周辺で機能するため、軸索にmRNAが存在することは不可解です。この疑問を解明するために、私は転写因子のmRNAが軸索に存在することの意味を探っています。この研究は、神経系に関する再生医療や遺伝学的脳神経疾患の発病や診断・治療にも潜在的に貢献すると考えています。

今後の展望・目標

今後も、上記の研究を粘り強く掘り下げて解析を続け、研究者として自分がどこまで通用するか挑戦していきたい、そして基礎研究や医療分野の進歩に少しでも自分が貢献できるよう頑張っていきたい、と思っています。(2014.7.9)

 

生物資源科学専攻 生物資源利用学連合講座 (山形大学配属)※2015年3月修了
西條 裕美 さん

 
生物資源科学専攻
生物資源利用学連合講座
西條 裕美 さん

岩手連大に入ったきっかけ

私は、学部、修士課程を山形大学で過ごしました。私が所属する研究室には、博士課程の先輩がおり、博士課程の研究生活、岩手連大の環境が見聞きできました。 また、岩手連大では、私が博士課程で行いたいと考えていた研究の分野を専門とする先生方の指導を受けることができる環境にありました。進学を考える上で、このような状況は、連大を選択する大きな理由となったと思います。

 

博士課程の学生として行っている研究の概要紹介

森林には多様な資源が存在しています。森林には多くの樹種が生育していますが、中でも人工林ではスギが広く植林されています。人工林は木材の生産を目指したものですが、枝葉、樹皮の多くが利用されていないのが現実です。こうした未使用の木質バイオマス活用のために、大量に排出されているスギ樹皮の付加価値の高い利用法として化学成分利用の提案を行いたいと考えました。しかしながら、樹木成分は個体ごとに成分組成が異なっており、成分利用の障害となっています。博士課程では、こうした違いが起きる要因の解明つながるよう、樹皮成分の詳細な分析を行い、またスギ樹皮成分利用法として有害生物の防除剤として利用することを検討しています。

今後の展望・目標

当研究の目標は、樹皮の付加価値のある利用法の提案を行い、未利用木質バイオマスの利用促進につなげることです。しかし、樹木の成分の研究では、心材や葉の成分に着目した研究が多く、樹皮成分についての研究はこれまで詳細に行われてきませんでした。そこで、今まで着目されなかった樹皮の成分に焦点を当て、樹皮成分に関する基礎的な知見の構築を行いたいと考えています。本研究を行うことで、樹皮抽出成分ごとの利用、木材の単離成分の利用の検討につなげ、林産学、林業業界の発展に寄与したいと思っています。

(2014.7.9)


 
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